本日スタート FRANK LEDER 吉祥寺&札幌
26日本日は
吉祥寺と札幌でFRANK LEDERの世界観をお見せできる場が
オープンできる幸せな日です。
そんなフランク週間に合わせて、
FRANK LEDER アーカイブ紹介などしていますが、
本日は、予告どうり、
HINTERLAND 3部作のお話しを。
2007年秋冬コレクションから2008年秋冬までの3シーズン
このテーマにまつわるストーリーを展開しました。
同じテーマをあえて3シーズン、連続ものにして発表するデザイナーは
他にいるでしょうか。
私自身もこれには当時、びっくりしました。
でも、映画と同じく、
表現したい内容が大きく、深ければ、
2時間にまとめるのは難しい、、、ですよね。
デザイナーも、削って凝縮より、丁寧に3部作、と
思ったに違いありません。
だから、第一弾を発表の時に、第三弾までの予告をして取り組んだのだと思います。
”HINTERLAND”(ヒンターランド)
ドイツを英語に直訳するなら”THE LAND BEHIND”(取り残された土地)。
電気やガスといった基本的なインフラさえ発達していない、過疎化した田舎を意味し、その小さな町に住む人々や生活がスト―リーの核。
シーズン毎に登場人物が変わります。
フランクは、主人公一人にフォーカスしたコレクションは作りません。
主人公は何人もいて、カッコいい人ばかりではなく、
そこに生活する、働く、いろいろな人が登場します。
第一弾は、「ERZ」 炭鉱労働者をメインとしたストーリー。
HINTERLAND の一つ、
華やかな大都市から遠く離れた、炭鉱の町で、”KLEINSTADT”(クラインシュタット)という1915年頃のドイツ領のずっと東側に実在した町(今日でいうポーランドの辺り)を想像し、その土地の環境や境遇にインスピレーションを得ています。
その小さな町に住む、炭鉱労働者や役人、商人、農民、様々な職業を持つ人たちと、そ生活を表したガーメントがコレクションを形作っていました。
これはスタジオでハンドダイしたアイテムを乾かしているところ。
フランクはスタジオで自身の手で染めたり、ハンドステッチしたり、
皆さまが思っている以上に、デザイナー自身が手を下していることが
多いブランドでもあります。
メタルが付いてくるときや、
飾りが付いてくるときや、
時にでてくるベルトのバックル部分なども、
全部、自分で、考えごとなんか、しならが、
チクチク手縫いをしている、と言っていました。
このシーズンにでた、印象的なジャケットもそうです。
町で、吹きすさぶ風に煽られた広告やゴミが舞い散り付いてしまった
光景を表現していますが、商品はすべて、違うものが付いてました。
最後に、
ジャーマンレザー。
労働者のイメージで登場した場面です。
そこから約10年、じわじわとマストアイテムになってきた素材です。
そして、HINTERLAND 第二弾2008年春夏コレクションは
HINTERLANDにある肉屋の主人「BUTCHER」と彼が合わせて商っている「GASTHAUS(宿屋を兼ねた食堂)」の物語。
でも、長くなってしまったので
第二弾、三弾はつづく、、、
とします。
今週末は、このような昔のコレクションも懐かしめるプロップスが
飾ってある、吉祥寺「SEEK&FIND」と札幌「ARCH」で
そんなストーリーを思い浮かべていただけると嬉しいです。
それぞれのお店のコンセプトは、
上のリンクをチクン、してください。
よろしくおねがいします!
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