秋冬もの、FRANK LEDER 語ります-No.1

すっかり涼しくなり、曇り空、虫の声もセミから秋の虫に。さぁはじまります、秋冬コレクションが!

本日は、FRANK LEDERの新作をLOOK BOOKとともにご紹介します。

コレクションの全体的なテーマは、ジャーマン・デスペラード(ドイツのならず者)。そして時代は19世紀半ば西部開拓時代、アメリカでは西部だったけど、ドイツではそれがはまるのが東部の未開発地帯、だったようです。そんな背景がコレクションディテールに表われています。アメリカ映画でいう「シェーン、カムバッ~ク」の世界ですね、、。

コレクション名は "Beute" 、ドイツ語の獲物または戦利品を意味します。

ルックブックのモデルさんは、フランク曰く、「バカボンド(放浪者)、芸術に生きるマスターであり友達」だそうです。彼がデスペラードに扮し戦利品室の中で自己満足にふける瞬間を撮影しています。フォトグラファーはANNESCHOENHARTINGさん。

 

また、アメリカの「孤独なライダー」というアイデアをドイツの民間伝承 “Till Eulenspiegel ”に置き換えて、イメージを膨らませたそうです。

うむ、ドイツの民間伝承!?どうゆうことか、と申しますと「( Till Owl and Mirror /英訳すると名前はフクロウと鏡)。<ティル・オイレンシュピーゲルは、15世紀~16世紀初期にドイツで出版された民衆本の主人公。14世紀に北ドイツで実在した遍歴職人をモデルにしたと言われ、あらゆる階層の人々を手玉にとり、読者の人気を集めたといわれる。手にもつのは鏡とフクロウ、愚かで邪悪な鏡と表現されども、大衆に真実と啓発をもたらしたともいわれている。>」

勝手に要すると、旅と自然、孤独と自由、真理と現実、求めるものは有形無形か、、、難しいです、、、分かりません。これはもう、ご自身でフランクのコレクションからストーリーを感じてください。 

もちろん、ディテールに表現されているアイテムもあります。ガンパッチやブランケット、ファーなども。そして、ジャーマンレザーのスペシャルアイテムにも。(こちらは次回、ご紹介します。)

と難しく考えずとも、今回はとっても希少なビンテージ生地を多用しています。フランク自身も一生懸命探した、とコメントしているくらいです。だから、限定数ものも多いくらいです。FRANK LEDERたる素材感、生地の持つ独自性と世界、彼も、きっとみなさんが感じてくださるだろうと思っています。と、いうことで、ともかくも、お店で生地に触れて、堪能してください。もちろん、事前事後消毒は必須で!? 

つづく。